
盗聴器発見と電波の関係
盗聴器は、大きく分けてアナログ式とデジタル式の二種類に分けられます。かつて主流だったアナログ式盗聴器は、構造が単純で、特定の周波数の電波に乗せて音声を飛ばす仕組みです。ラジオと同じように、特定の周波数に受信機を合わせれば盗聴できます。比較的安価で入手しやすい一方、電波を探索することで発見しやすいという特徴があります。
近年では、デジタル式盗聴器が主流になりつつあります。デジタル式は、音声をデジタル信号に変換してから送信するため、アナログ式に比べて盗聴の発見が困難です。暗号化技術を用いたものもあり、特殊な機器と知識がなければ解読は不可能です。また、音声だけでなく、画像や動画などのデータを送信できるタイプも存在します。さらに、特定の音声に反応して作動するものや、曜日や時間帯によって起動するよう設定できるものなど、高度な機能を備えた盗聴器も登場しています。高性能化に伴い価格も高額になる傾向がありますが、その分、秘匿性は高くなっています。
盗聴器は、その形状も多種多様です。一見すると普通のペンや時計、USBメモリ、コンセントなどに偽装されている場合もあり、肉眼での発見は非常に困難です。中には、市販の電化製品に巧妙に組み込まれているケースも存在します。そのため、盗聴器を発見するには、専門の業者に依頼するのが確実です。専門業者は、特殊な探知機を用いて電波を探索したり、怪しい箇所をくまなく調査することで、隠された盗聴器を見つけ出します。
盗聴器の種類や特徴を理解しておくことは、盗聴対策の第一歩です。どのような種類の盗聴器が存在し、どのように作動するのかを知っておくことで、効果的な対策を立てることができます。怪しいと感じたら、すぐに専門の業者に相談しましょう。