余罪

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法律

余罪捜査の光と影:探偵と法律の視点

余罪とは、ある事件で捕まえられた際に、その直接の理由となった罪とは別に、捜査の中で見つかる他の悪い行いのことです。分かりやすく言うと、例えば、お店でお金を盗んだ疑いで捕まった人が、話を聞いているうちに、以前、人に暴力を振るってお金を奪う事件を起こしていたことが分かったとします。この場合、この暴力事件が余罪にあたります。大切なのは、余罪は、最初に捕まった理由となった事件とは全く別の事件として扱われるということです。それぞれについて、改めて捜査をし、裁判もしなければなりません。お店でお金を盗んだ容疑で捕まったからといって、それで以前の暴力事件も一緒に裁かれるわけではありません。また、余罪は、最初に捕まった事件よりも軽いとは限りません。場合によっては、最初に捕まった事件よりもずっと重い罪が余罪として見つかることもあります。例えば、軽いケンカで捕まった人が、実は大きな詐欺事件に関わっていた、などということもあり得るわけです。余罪を調べることは、事件の全体像を掴み、真実に近づくためにとても大切です。余罪を見つけることで、単に新たな悪いことをしたという事実が分かるだけでなく、その人の性格や行動のくせなども見えてきます。そうすることで、裁判でどれくらいの罪にするかをより適切に決められるようになり、また、同じことを繰り返さないようにするための対策も立てやすくなります。つまり、余罪の捜査は、事件の本当の姿を明らかにするために欠かせないと言えるでしょう。