
リボ払いの功罪:賢い利用法を探る
お金の借り入れ方法の一つに、分割払いというものがあります。その中でも、リボルビング払い、略してリボ払いは少し特殊な仕組みです。クレジットカードを使う際に、このリボ払いを指定すると、毎月決まった金額を支払うことになります。例えば、10万円の買い物をしたとしましょう。リボ払いで毎月の返済額を1万円に設定した場合、10ヶ月で完済するように思えますが、実際はそうではありません。リボ払いは、残金を毎月計算し、それに利息を付けて、そこから設定した返済額を引くという仕組みだからです。つまり、最初の月は10万円の残金に利息が付き、そこから1万円を引いた額が残金となります。次の月は、その残金にまた利息が付き、そこから1万円を引きます。これを繰り返すため、元金が減っていくにつれて利息の負担は軽くなりますが、完済までには10ヶ月以上かかることになります。
毎月の返済額を少なく設定すれば、確かに月々の負担は軽くなります。例えば、毎月の返済額を5千円に設定すれば、最初のうちは1万円を返すよりも楽に感じられるでしょう。しかし、返済期間が長くなるということは、それだけ長い期間利息を払い続けるということです。結果として、支払う利息の総額は、1万円ずつ返済する場合よりも多くなってしまう可能性があります。高額な品物を買う際に、一度に大きな金額を支払わなくて良いという点は、リボ払いのメリットと言えるでしょう。しかし、利息の計算方法や返済期間をよく理解しないまま利用すると、最終的に大きな負担となる可能性があります。リボ払いは、計画的に利用し、返済の目処をしっかりと立てておくことが大切です。