
盗聴発見器の限界:スキャン方式の真実
盗聴器を見つける機械には、大きく分けて二つの種類があります。一つは電波をキャッチして中身を調べる方法、もう一つは電波の強さを測る方法です。
電波をキャッチして中身を調べるタイプの機械は、ある決まった範囲の電波を探して盗聴器の電波を見つけようとします。しかし、この探し方には大きな欠点があります。それは、探す範囲が決まっているということです。最近の盗聴器はとても多くの種類の電波を使うので、限られた範囲しか探せない機械では、すべての盗聴器を見つけることはほぼ不可能です。広い海で小さな網を使って魚を捕まえようとするようなものです。網の目が粗ければ、多くの魚は網をすり抜けてしまいます。同じように、探す電波の種類が少ないと、多くの盗聴器は見つからないままになります。
一方、電波の強さを測るタイプの機械は、周囲の電波の強さを測り、通常よりも強い電波が出ている場所を探します。これは、盗聴器が電波を送信する際に、ある程度の強さの電波を発しているという性質を利用したものです。この方法の利点は、電波の種類に関係なく、盗聴器の可能性がある場所を特定できることです。しかし、電波の強い場所は盗聴器以外にも、携帯電話の基地局や無線LANなど、様々な機器が原因である可能性があります。そのため、電波の強さを測るタイプの機械だけでは、盗聴器の有無を断定することはできません。電波の強い場所を見つけたら、さらに詳しい調査が必要になります。例えば、その場所で電波の種類を詳しく調べたり、実際に機器を探したりする必要があります。
このように、それぞれの方法には利点と欠点があります。盗聴器を確実に発見するためには、二つの種類の機械を併用したり、専門の業者に依頼したりすることが効果的です。専門の業者は、豊富な経験と高度な技術に基づいて、様々な方法を駆使して盗聴器を探します。盗聴の不安がある場合は、自分で何とかしようとせず、専門家に相談することをお勧めします。