マルタイ

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探偵業界用語

探偵と盗聴:対象者の特定と法的問題

調べたい人を見つけ出すことは、物事を探る仕事のはじめの一歩でとても大切です。この調べたい人のことを、業界用語で「マルタイ」、二人の場合は「ニタイ」と呼ぶこともあります。誰を調べるかによって、どのように調べを進めるか、どの範囲まで調べる必要があるかが決まってきます。たとえば、配偶者の不貞行為を調べる場合は、配偶者と交際相手が調べたい人になります。調べたい人を間違えてしまうと、関係のない人の情報を集めることになり、時間もお金も無駄になってしまうだけでなく、他人の秘密を侵害してしまう恐れもあります。そのため、困っている人は、探偵に相談する時に、誰を調べたいかをはっきり伝え、その人について知っていることをできるだけ多く話すことが大切です。名前、住所、仕事場、友達など、どんな小さなことでも、探偵が手早く調べを進める助けになります。また、依頼の内容によっては、調べたい人以外にも関係している人がいる場合があります。こういった人たちのことを知ることも、真実に近づくための大切な手がかりになります。探偵は、相談してくれた人から聞いた話をもとに、調べたい人とその周りの人たちの関係を調べ、どのように調べを進めるか計画を立てます。誰を調べるかを決めることは、物事を探る仕事で最初の大切なことであり、その後の調べのうまくいくかどうかを大きく左右すると言えるでしょう。探偵は、法律や倫理に配慮しながら、確かな情報に基づいて調査を行う必要があります。盗聴器の使用は違法となる場合があるので、探偵であっても使用することはできません。確かな証拠を集めるためには、尾行、張り込み、聞き込みといった合法的な手段を用いることが重要です。また、証拠の収集だけでなく、依頼者との信頼関係の構築も重要です。依頼者と綿密にコミュニケーションを取り、調査の進捗状況や結果を丁寧に説明することで、依頼者の不安を軽減し、スムーズな解決へと導くことができます。